隠れ里
「 青梅草 」
水ぬるむ春の山野草を検索していると、
なんだか意味ありげに「隠れ里に咲く青梅草」とあった。
これは行かなければ、写真に残さなければならないと胸躍り、探し当てた里山。
群生して咲く「青梅草」は、福寿草の原種を称して言うらしいのだが、
調べてみたところ、江戸時代後期から明治時代頃まで青梅で盛んに栽培されては、
青梅草と言う銘柄で、江戸・東京へ盛んに送られていたと諸文書に残されているそうです。
普通の福寿草に比べると、色彩は明るいレモンイエロー、
薄っすらと緑がかっており、見た目の装いは、どこか上品な感じかと・・・・・
その昔、青梅の吉野村で見つかった「吉野」と、
青梅草と吉野を交配して、福寿草が生まれたそうです。
戸数僅か、住まう人は数える程度、
訪れた日に出会ったのは住人二人のみ、一説によると武田の末裔とも・・・
青梅市街から、さほど遠くもない隠れ里と言うに相応しい山あいの桃源郷と言える。
貸し切り状態の撮影は、至福の花逍遥を満喫しました。
2017/02/26